「よし。大ヒット商品を開発するぞ!」と力んでしまうのが一般的ですが、「小ヒット狙い」の着実なアプローチを実践することをお勧めします。
大ヒット狙いには、落とし穴が多く存在します。
コンスタントな得点稼ぎこそが、安定経営のために望まれる姿勢であり、野球で言われる「ホームランは狙って打てるものではなく、ヒットの延長にある」とは商品開発にも当てはまります。
『大ヒット狙いが陥りやすいパターン』
■心理状態
画期的な新商品を開発したい、当てたい
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■担当者の取組
消費者のニーズ深追い・新奇なアイディアを希求
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■企画アクション
新規技術の青田買いによる拙速なコンセプト構築
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■開発アクション
新奇なアイディアの商品化
先行者利益を見込んだ先行投資
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成功時のリターン:大 リスク:大
『小ヒット狙い』の着実なアプローチ
■心理状態
既存市場をしっかり守り、その周縁にコツコツと新規需要を開拓したい
↓
■担当者の取り組み姿勢
堅実な市場研究。消費者研究
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■企画アクション
冷静なユーザー調査に基づくコンセプト構築
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■開発アクション
既存市場とその周縁を狙った商品化。将来へ向けての様々な開発研究をスタートする
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成功時のリターン:小
リスク:小