商品開発において、メンバーが挑む最大の難所であり醍醐味でもあるのはコンセプトの構築です。
生活者に「素晴らしい!全く私のために作ってくれた○○だ!」と言わしめるようなインパクトのあるコンセプトを構築することが理想です。
【従来】
コンセプトを構築するためには、ターゲット対象に、課題に関するアンケートで不満やニーズを聞き取り、技術的可能性を睨みながらアイディア検討してくのが基本でした。
【今】
生活上の基本ニーズがほとんど満たされてしまった現在、消費者からニーズやウォンツを引き出すことは難しくなってきています。
新しい切り口でtを開発するには、新しいアプローチが必要になってきました。
■手順
①課題周辺の生活シーンに関する定性的な情報をできるだけ、たくさん集める
↓
②生活情報の深い読み込みと洞察を行う
↓
③アイディア発想のヒントや刺激情報を集める
↓
④商品コンセプトのアイディア発想を行う
日本で一番飲食店とネットワークがあると言っても過言ではない「ぐるなび」
そのぐるなびさんのメルマガで面白い情報がありました。
ぜひご参考にしてください 。
※ぐるなび の方と名刺交換するともらえるメルマガです。
○調査対象:飲食店○
ぐるなびに加盟している全国の飲食店を対象に、現状の仕入れについて、
食材・食品カテゴリごとの仕入れ先・仕入れ金額・仕入れ量・
仕入れの考え方・仕入先への満足度とその理由などの意識と実態に加えて、
仕入先からの食材・食品に関するメニュー提案の受け入れ意向について
調査しました。
◆「仕入先」に満足している理由◆————————-
価格が手ごろ 62.9%
鮮度・品質が安定している 58.6%
仕入れ量が安定している 42.8%
価格交渉ができる 39.2%
仕入れ量の融通が利く 34.9%
希望通りの食材・食品が入手できる 29.1%
緊急の対応をしてもらえる 28.4%
納期の融通が利く 24.8%
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今回のダイジェスト版には掲載していませんが、
「食材・食品」の仕入れに対する考え方を調査したところ、
《コストを抑える》《ロスをなくす》と答えた飲食店が5割を越えました。
その結果と同様に、仕入れに対する満足度はコストや仕入れ量に
関する項目がポイントを伸ばしたようですね。
そしてこの質問の一項目にあった「集客企画の提案がある」。
実は結果としてはあまり高い数値が出なかったのですが、
飲食店は、業態によって、企画提案・メニュー提案を欲しているよう…!
詳しくはこちらをご確認ください。
出典元:ぐるなびPRO
商品を見るときは常に売り場を脳裏に浮かべる。
この商品は売り場のどこに置き、どう打ち出し、どう消費者に訴えていくのか。
特に新商品発売時期は卸の展示会などから売れる商品を見定める。
その時、メーカー各社に訴えたいことがあります。
「展示会などで新商品自体をアピールされるが、売場のどこに置くのかと質問すると、答えに窮する場合が多い。
売場と連動した提案を期待したい。」
身に覚えがある言葉でグサッときます。
まさしくその通りですね。
以前より「簡便」「手軽」をキーワードとしたお助け商品は存在していたが、それは主に調理が複雑なメニューにあてた商品だった。
しかし昨今のお助け商品は、家庭で誰もが調理してきたメニューを、さらに簡単に作れるように進化させたものが多い。
キーワードは『たった○○分』『○○を用意するだけ』
例)
①たった○分しかかかりません
・シリコンスチーマーで作る簡単シリーズ
・お肉マジックシリーズ
②○○だけですぐできる
・プルコギ春雨
・広東風カニ玉
・世界のごちそうごはんの素
③それすら面倒のかたへ。
・あけぼの レンジだけちゃんぽん。
・My Deliシリーズ
世の中の流れが反映されています。
今回も、お勧め雑誌を紹介します。
■お勧め雑誌
「食品 新製品トレンド」
■内容
・今月の動向 ・注目の新商品のバイヤーや消費者のコメント
・ヒット商品の開発秘話 ・業界インフォメーション
・似たもの商品の比較 ・トレンドの予兆など
バイヤーさんの本音など、いろいろ参考になります。
詳しくはこちらから
新商品開発6(小ヒットを生むための取組姿勢)
ある商品開発企画者のアイディアがヒットに結びつくと「あの開発者にはセンスがある」と称賛されます。
センスとは??
消費者のニーズを敏感に感じ取り、企業の持つ可能性とをうまく結びつける感性や執念
↓社内でこのセンスを発揮させるためには・・・
・調査力、発想力を伴った商品企画部門があり
・技術力・設備力を伴った技術開発部門が仕組みとしてあり
・センスのある企画者がそれらを結びつkる
・予算や様々な部門の人の支援が得られている
また、取組姿勢としては次の三点が大切です
・欲張らず、既存市場とその周縁にフォーカス
・現在のユーザーを対象に冷静なコンシューマーインサイトを実施し、コンセプトを構築する
・アイディアをすばやく試作し、想定ターゲット層に提示しながらコンセプトを磨き上げる
既存カテゴリーの競争戦略について
競争優位にたつためには、基本的マーケティング要素で他社に差をつけることが必要です。
3つの観点から既存品状況分析を行います。
①マーケティング活動の分析、総括
・売上高
・利益
・取扱店率
・商品知名度
・販売促進効果
②市場浸透状況調査と顧客満足度調査
・ターゲット合致度
・購入頻度
・使用実態
・継続購入意向
③商品ポジショニング
・市場データ
・ユーザー意識
・製品ライフサイクル
・PPM
・生活価値分析
同じ食品を扱っている会社として、こちらの会社の社長の行動は尊敬できます。
本では一行では書かれていませんが、きっとその一行一行は苦労の連続だったと思います。
価格ではない何か・・・・
非常に大切だと思います。
ぜひ読んでみてください!!
■内容■
売れるはずがないと言われた、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」大ヒットの舞台裏 を伊藤ジョニー信吾が語る。
男前ものづくり論。
その他、「ジョニー」と「男前」だけじゃない、こんなにあった男前豆腐店の商品 ラインナップ。
・Introduction of 男前豆腐店
・まえがき
・安い豆腐に未来はない
・ジョニーはなぜ売れたのか
・妄想こそ創造の原点
・格好悪いから格好いい
・OTOKOMAE TOFUTEN The Inside Story
雪印メグミルクは2月下旬から順次、春季新商品・改良品73アイテムを発売している。消費者は「安心できる定番商品に、新しい価値をプラスした商品への期待が強くなる」と予測。変化するトレンドに対応し、乳(ミルク)の価値を中軸に開発した新商品を揃えた。
ちょっと買いたくなる工夫がいいですね。
商品例)
新商品開発の流れは4つの段階で成り立っています。
①商品開発課題の抽出
・環境分析
・市場分析
・消費者分析
・開発課題の確定
↓
②コンセプト構築 『一番大切』
ここでは、製品仕様の方向性だけでなく、実際の販売場面をイメージした周辺要素(想定ターゲット・販売チャネル・訴求手段・訴求方法)の概略検討まで含めて行います。
↓
③コンセプトを「カタチ」にするプロセス
商品本体を開発するプロセス、ネーミングやキャッチフレーズ、パッケージングによって商品の存在を目立たせる手段の検討プロセス、そして価格設定、宣伝や販促などのマーケティング戦略を考えるプロセス
↓
④テストマーケティング