商品開発については、3通り考えることができます。
①既存カテゴリーへの競争戦略
②新カテゴリーへの参入戦略
③新規事業開発戦略
①既存カテゴリーへの競争戦略について
既存商品状況分析
↓
商品改良とアイテム拡張
↓
・戦略的商品改良
・新ニーズへの対応
②新カテゴリーへの参入戦略
③新規事業開発戦略
市場環境分析
↓
新商品開発
これらの開発課題は、先にみたように、既存技術で対応できるものから、実現に時間がかかるものまであります。
これらは、商品開発だけでなく、戦略に先導され、整理されていることが重要です。
皆さんの現在考えている商品開発はどのカテゴリーになりますか?
食品に携わる上で欠かせないと個人的に思っている新聞が二つあります。
■日本食糧新聞
日本の食のビジネスに関する情報がたくさん掲載されています
■日経流通新聞
消費と流通、マーケティング情報がたくさん掲載されています
どちらも試読ができますので、ぜひ読んでみてください。
「よし。大ヒット商品を開発するぞ!」と力んでしまうのが一般的ですが、「小ヒット狙い」の着実なアプローチを実践することをお勧めします。
大ヒット狙いには、落とし穴が多く存在します。
コンスタントな得点稼ぎこそが、安定経営のために望まれる姿勢であり、野球で言われる「ホームランは狙って打てるものではなく、ヒットの延長にある」とは商品開発にも当てはまります。
『大ヒット狙いが陥りやすいパターン』
■心理状態
画期的な新商品を開発したい、当てたい
↓
■担当者の取組
消費者のニーズ深追い・新奇なアイディアを希求
↓
■企画アクション
新規技術の青田買いによる拙速なコンセプト構築
↓
■開発アクション
新奇なアイディアの商品化
先行者利益を見込んだ先行投資
↓
成功時のリターン:大 リスク:大
『小ヒット狙い』の着実なアプローチ
■心理状態
既存市場をしっかり守り、その周縁にコツコツと新規需要を開拓したい
↓
■担当者の取り組み姿勢
堅実な市場研究。消費者研究
↓
■企画アクション
冷静なユーザー調査に基づくコンセプト構築
↓
■開発アクション
既存市場とその周縁を狙った商品化。将来へ向けての様々な開発研究をスタートする
↓
成功時のリターン:小
リスク:小
しばらく
「商品開発マーケティング(小ヒット&ロングセラー商品を生み出すマーケティングノウハウ)著者 浅田和実」
について紹介させていただきます。
■その前に・・・
なぜ商品開発が必要なのか?
日本国内について
社会全体でみると
・日本経済の成長の鈍化
・少子高齢化による国内市場の縮小
・開発途上市場の高い経済ポテンシャル
食品業界関連でみると
・市場の縮小均衡化
・原料コストの変動リスクの高まり
・小売、流通企業のバイイングパワーの向上
・安全、安心およびリスク管理への対応強化
・放射能の問題(特に東北地方)
実際、加工食品市場の規模は、2000年の22.1兆円から
2009年21.6兆円(予測)になり、5,000億円縮小しております。
※参照
野村総合研究所
「国内食品業界再編の動向と今後の方向性」より
ちなみに国内のアイス市場が3,845億円なので、5,000億円の市場縮小が
どのくらいすごいか分かると思います。
限られた市場規模の中で、勝ち残るためにも商品開発が必要になります。
はじめまして。
宮城・食の流通ネットワークの山室好史と申します。
簡単に自己紹介します。
0歳~18歳:富山県で育ちました。
18歳~22歳:東京農業大学で学びました。
22歳~27歳:東京で仕事をしました。
27歳~28歳:熊本にいました。
28歳~:仙台に来て4ヶ月目になります。
富山県では、
毎年11月に「キトキト祭り」があります。
地元の、魚がたくさん入った鍋や、新鮮な魚を食べることができます。
冬には、ブリが獲れます。脂ののったブリは大根おろしと白いご飯が最高に合います。
これからは、食品に関する色々な情報を提供していきたいと思います。
よろしくお願いします。